KIT発注
KIT発注とは、組立に必要な部材を、同一部品メーカに発注して、KIT品として同時に納入する方式です。
通常は、KITに必要な部品は複数の部品メーカに分散して発注することが多いので、KIT発注を行う前に、仕入先の集約(価格・品質・納期で優れた部品メーカ)することが前提となります。
多くの企業は、技術的観点などから特定の部品メーカとの継続的な取引を行う関係で、KIT発注が出来ないケースが多い。
購買部門だけでは限界があるとしても、他部門との連携でKIT発注を可能にする努力をしている企業もあります。
例えば、
①設計部門と共同して、特定の部品メーカでなくても製造ができるように設計変更をする
②生産技術と共同して、部品メーカの技術・品質の指導で、工程改善を行う
実現を阻害する要因を探そうと思えば、実現できない理由は無数に見つかるが、それよりも、出来るものを探す、あるいは、出来る範囲で実施することが望ましい。
KIT発注では、仕入先を集約することによって、部品メーカ側にとってメリットのあることなので、価格交渉によりコストダウンを図り、双方にとってのメリットを実現することが重要です。